2026年9月14日(月)~16日(水)
この3日間、北海道の十勝・帯広地域から札幌・北広島・江別地域を訪れ、農畜産業の現場を視察してきました。
トヨニシファームでは、牧場での大規模畜産経営に加え、トヨニシビーフファクトリーにおける加工・商品開発・販売までの取組を視察しました。
特に印象に残ったのは、「生産して売る」だけで終わらせない経営です。
牛肉は市場相場の影響を受けますが、加工することで、正肉として価値を付けにくい部位にも新たな価値を生み出すことができます。さらに、商品開発、販促物、ブランドづくり、物産展やイベントへの出店まで、自ら消費者に価値を伝えるところまで取り組んでいました。
イベントへの出店も、その場の売上だけが目的ではありません。製造スタッフが直接お客様と触れ合い、自分たちがつくった商品への反応を知ることで、仕事への意識や責任感にも変化が生まれるという話は、大変参考になりました。
一方、大規模な経営であっても、人材確保、若手の定着、熟練技術の継承、そして次世代への事業承継は大きな課題です。
北海道畜産公社十勝工場では、食肉処理・流通を支える施設と交通アクセスを確認。愛菜屋、くるるの杜では、地元の方々が日常的に利用している姿が印象的でした。
観光客を集めるだけではなく、まず地域の皆さんに繰り返し使っていただく。
利用が定着している施設には、こうした共通点があることも現地を見て感じたことの一つです。
最後に訪れた雪印種苗株式会社技術研究所では、サイレージ用乳酸菌をはじめとする研究開発から製造、商品化、農業現場への実装までを視察しました。
今回改めて感じたのは、これからの農畜産業を「生産」だけで考えてはいけないということです。
「つくる」「加工する」「売る」「伝える」「使ってもらう」。
さらに、人を育て、技術や経営を次の世代へつないでいく。
静岡県と北海道では農業の規模や条件は異なりますが、今回現場で学んだことを、本県の畜産振興、農業の高付加価値化、6次産業化、人材育成、事業承継などの政策に生かしてまいります。
3日間にわたり、視察を受け入れていただいた皆様に心より感謝申し上げます。
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