森林・林業視察研修②

2026年7月17日(金)

〇 嘉麻市まちづくり協議会(福岡県嘉麻市)

函南町と同程度の人口規模でありながら、地域資源を活かしたまちづくりについて学びました。

説明の中では、NTTドコモのCM「森の木琴」のロケ地となった森林が紹介されました。地域に当たり前にある自然を全国へ発信し、それを地域の誇りとして活かしている姿勢が印象的でした。

また、廃校となった小学校を宿泊施設「カホアルペ」として再生し、体育館はボルダリング施設として活用するなど、新しい施設を造るのではなく、既存施設に新たな価値を生み出す工夫も随所に見られました。

昼食では地元食材を活かした料理をいただきました。施設整備だけでなく、地域で生産されたものを地域で消費し、来訪者へ地域の魅力として伝える「地産地消」の取組も印象に残りました。

函南町も豊かな自然や農産物、歴史、温泉など多くの地域資源に恵まれています。大切なのは、新しいものを造ることだけではなく、「今ある魅力をどう磨き、どう発信するか」。人口規模が近い自治体だからこそ、多くの学びを得ることができました。

〇 福岡おもちゃ美術館(福岡県福岡市)

道路状況の影響により当初予定していた視察先への訪問を断念しましたが、帰りの飛行機まで時間が確保できたことから、急遽、福岡おもちゃ美術館を視察しました。

館内でまず感じたのは、働く皆さんの明るさでした。そして、その笑顔に応えるように子どもたちも笑顔になり、遊びを通じて自然と人と人との交流が生まれていることが印象的でした。

館内では福岡県産材をふんだんに活用し、木に触れ、木の香りや温もりを感じながら遊ぶことができます。子どもの頃から地域の木材に親しむことで、森林や木材への関心を育む「木育」の重要性を改めて実感しました。

また、運営には**「おもちゃ学芸員」**と呼ばれるボランティア制度が採用されており、来館者への案内や遊びのサポートなど、地域住民が施設づくりに主体的に関わっています。施設を「行政が運営する場所」ではなく、「地域みんなで育てる場所」としている点も大きな魅力でした。

福岡おもちゃ美術館は、NPO法人芸術と遊び創造協会が運営する東京に次ぐ2館目の直営館です。現在は全国各地に姉妹館が広がり、それぞれの地域の木材や文化を活かした個性ある施設づくりが進められています。各館を巡ってスタンプを集める「おもちゃ美術館御朱印帳」の取組もあり、地域間交流やリピーターづくりにもつながっています。

静岡県でも焼津市が「焼津おもちゃ美術館」を設置し、静岡県産材を活用した木育や多世代交流を進めています。こうした取組は、木材利用の促進だけでなく、地域への愛着や森林への理解を深めるきっかけにもなると感じました。

森林は木材を生産するだけではなく、人を育み、地域をつなぎ、世代を超えて価値を生み出す存在です。今回の2日間の視察を通じて学んだことを、静岡県の森林・林業・林産業の振興、そして地域づくりに活かしてまいります。

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