2026年1月15日(木)
この日は、和郷エコファーム株式会社 北関東事業所を視察しました。
この施設では、主に干し芋の製造・加工を行い、シフトを比較的自由に組める体制のもと、20名ほどの主婦層を中心にパート・アルバイトとして雇用しています。家庭と仕事を両立できる環境づくりが、地域に根ざした安定雇用につながっています。
農地については、耕作放棄地の活用から事業をスタート。もともとは梨園だった土地で、地域では「知らない外の人間には土地を貸さない」という意識も強かったとのことです。そこから国や県の助成金・補助金を上手に活用しながら、地道に営農を継続し、時間をかけて地域との信頼関係を築いてきました。
その結果、現在では「自分の土地も使えないか」と地主の仲間から声が掛かるようになり、信用が信用を呼ぶ好循環が生まれています。農業は技術や制度だけでなく、人との信頼関係が土台であることを、改めて実感しました。
また、干し芋の季節性に対応するため、施設を一年を通して稼働させる工夫としてキャベツ栽培を開始。さらに、既存設備を活用したドライフルーツへの挑戦も検討されており、雇用を切らさないための現場主導の取り組みが進められています。
加えて、下水処理過程で発生する汚泥を原料とした肥料の活用にも注目しました。適切に処理・熟成された汚泥肥料は、安全性と肥効の両面で評価の高い資材であり、資源循環型農業の重要な要素です。函南町においても、現在は有料処理している汚泥を「資源」として活用できる可能性があるのか、調査を進めていきたいと考えています。
耕作放棄地の再生、雇用の創出、資源循環、そして地域との信頼構築。
現場で積み重ねられてきた実践から、静岡県や函南町の農業政策に活かせる多くの示唆を得る視察となりました。
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