沼津市立病院視察

2026年1月8日(木)

この日は、同期の長泉町選出・加藤祐喜県議のお声がけにより、沼津市立病院を視察しました。

当日は、伊藤浩嗣院長自ら、地域医療を取り巻く現状や病院経営の課題について説明をいただき、あわせて施設見学も行いました。

視察を通じて強く感じたのは、地域医療が、医師や看護師をはじめとする医療従事者の献身的な努力によって、かろうじて支えられているという現実です。

その一方で、診療報酬をはじめとする制度面は、物価や人件費の上昇といった現場の変化に十分に対応できておらず、医療機関の経営環境は年々厳しさを増しています。

特に地方においては、医師・看護師等の確保と定着が、待ったなしの課題となっています。

近年の制度のあり方の中で、診療内容や経営形態によっては比較的経営が成り立ちやすい分野がある一方、救急医療や入院医療など、多くの人手と体制を必要とする分野に負担が集中する構造が生まれています。

特に、外来中心で比較的経営が成り立ちやすい診療分野と、救急・入院を担う分野との間で、負担と収益のバランスに大きな差が生じています。

そのしわ寄せが、公的医療機関の疲弊という形で表れていると感じています。

私は県議としてだけでなく、仕事柄、交通事故に関わる中で、沼津市立病院には何度もお世話になってきました。

また、家族や親戚・友人が医療を受けた経験もあり、この病院がこの地域にとって、どれほど重要な役割を果たしているかを実感しています。

もし、こうした地域の中核を担う市立病院が立ち行かなくなれば、救急医療や入院医療の受け皿が失われ、地域に医療難民が発生しかねません。

これは決して大げさな話ではなく、全国各地で現実に起き始めている課題です。

こうした中で、県として果たすべき重要な役割の一つが、医療人材の確保・定着に向けた支援です。

静岡県では、医師・看護師等を目指す方への奨学金制度をはじめ、地域医療を担う人材を支える仕組みを整えてきましたが、今後はさらに現場の実態に即した「厚みのある支援」へと進化させていく必要があると感じています。

同時に、地方議員の重要な仕事は、現場で起きている事実を、制度設計を担う国へ正確に届けることだと考えています。

まずは東部地域の同期や先輩議員に働きかけ、本日と同様の病院見学や意見交換の機会を企画し、現場認識を共有していきたいと考えています。

医療は、いざという時に「そこにあって当たり前」でなければなりません。

その当たり前を守るため、現場の声を丁寧に受け止め、県としての役割を果たしながら、国へとつなぐ取り組みを粘り強く進めてまいります。

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