2025年10月17日(金)
この日は、函南町内の県関係事業箇所を対象に、町議会・町職員の皆さんとともに現地見学会を実施しました。
今回の見学会は、町議会として、また町行政も含めて初の試みだと思います。
来光川や柿沢川などの県管理河川、大場地区や主要県道などを巡り、沼津土木事務所から現場の課題や整備の進捗について説明を受けました。
私は県議就任以来、県行政とともに町内の課題箇所を確認する現地視察を継続しており、少しずつ事業化され、改善が進んできましたが、町議でさえ現場への関心が思いのほか低いことに驚かされました。
県行政・町行政・町議会が同じ現場に立ち、課題を共有することは極めて重要です。
地形や水系、交通といった要素は隣接市町と密接に結びついており、町単独では解決が難しい問題も少なくありません。
こうした現場を実際に見ることで、課題を「自分ごと」として捉え、県と町が連携して次の一手を描くことができます。
参加した皆さんからは多くの意見や質問が寄せられ、「とても有意義だった」と好評をいただきました。
一方で、事情があって参加できなかった町議の皆さんもいましたが、それでもこの現場を見てほしかったという思いは変わりません。町民の暮らしを守るうえで何が課題なのか、その実態を肌で感じることが、政治の責任を果たす第一歩だと感じています。
午後は、東部特別支援学校と伊豆特別支援学校を訪問しました。
私と同期の長泉町選出の加藤祐喜県議、長泉町議の皆さんにも参加いただき、地域を越えて現場の課題を共有できたことは大きな意義がありました。
就労支援制度の運用や医療的ケア児の受け皿、教職員の働き方、卒業後の支援など、多くの課題がある中でも、学校・家庭・地域・行政が連携し合う姿勢に強い希望を感じました。制度の狭間にある課題を拾い上げ、誰もが安心して学び、働き、暮らせる環境を整えることが、これからの教育行政に求められます。
私にとっては三回目の視察となり、毎回新たな学びや気づきがあります。特に今回は、現場の先生方が皆さん本当に明るく、想像を超える厳しさの中で、それでも明るく子どもたちに向き合う姿が印象的でした。その力の源は「子どもたちの笑顔です」と話されており、その言葉には、教育の現場を支える人たちの誇りと覚悟がにじんでいました。こうした温かい現場の努力を、より多くの人に知ってもらうことも今回の目的の一つでした。それを参加した皆さんと共有できたことが、何よりも嬉しく感じています。
社会的に弱い立場にある人々こそ、政治の支えを最も必要としています。地域の問題を集め、県や町の行政だけでなく、民間同士でも解決が難しい課題に橋を架けること。その役割を果たせるのは、地域から信頼をいただいている議員という存在だと改めて感じました。
県と町、そして議会がそれぞれの立場で同じ現場に立ち、課題を共有しながら前へ進む。その積み重ねこそが、函南町の持続的な発展を支える礎になると確信しています。
初の試みということもあり、運営面での反省点もありましたが、次回はさらに実りある形で、より多くの参加につなげていきたいと思います。
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