2024年8月9日(金)
この日は、函南町に在る「狩野川東部浄化センター」の視察をしました。
日頃から議員活動でお世話になっている伊豆の国市の土屋源由議員と伊豆市の野田治久議員にも参加いただきました。
狩野川流域東部下水道は、伊豆市>伊豆の国市>函南町の地下に直径180㎝(西部幹線φ1,500~φ1,800・北部幹線φ1,500~φ1,800)の管路が約11.5㎞(西部幹線10,760m・北部幹線700m)も埋設され、この下水道に流れる汚水が函南町に在る狩野川東部浄化センターで浄化されてから大場川に放流されます。
この狩野川東部浄化センターは、事業着手から数えて49年が経過し施設や管路等の老朽化が問題となっています。
その他、大きな問題となっているのが、狩野川流域下水道への雨水の侵入です。
これは、雨量に比例して下水道管路の流量が増えるという調査結果が出ており、本来であれば狩野川流域下水道に接続してはいけない宅地内雨水管が伊豆市・伊豆の国市・函南町それぞれの市町を合わせると356㎞にも及ぶという驚愕的な状況になっているということで、これを一度に改修するのは現実的では無いため、家の建て替えの際などに各市町で地道に指導していく必要があります。
伊豆市・伊豆の国市・函南町にお住いの全ての方に知っておいていただきたいのは、大雨に見舞われると東部浄化センターの処理能力の2倍近くの水が流れ込むため、東部浄化センターではその水を受け入れきれず、函南町の塚本区・間宮区・肥田区・仁田区・新田区では、マンホールまわりの道路舗装陥没、汚水桝からの溢水(いっすい)、宅内排水設備の逆流といった被害に長年苦しんでいる方達がいるということです。
また、台風や線状降水帯による内水被害に遭った場合、汚水の溢水が起きれば、感染症の公衆衛生上の問題や公共用水域の汚染などの問題にもなります。
函南町で苦しんでいる方達のために、各市町での地道な改修指導の他、皆で力を合わせて新たな改善施設を計画する必要があると考えます。