静岡県議会6月定例会閉会日

2024年7月8日(月)

この日は、静岡県議会6月定例会閉会日でした。

本年度、私の所属する産業委員会では、大石健司委員長から以下の内容の『委員長報告』がありました。

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 産業委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。

 今回、当委員会に付託されました案件は、第109号議案『損害賠償請求事件の和解について』で、あります。最初に、経済産業部及び労働委員会関係から申し上げます。

 まず委員から『大阪・関西万博の自治体参加催事において、3日間で5390万円を予算化している出展内容』についてただしたところ当局から「前回のミラノ万博の実績を参考に9,000人の来場者を目安として、VR体験等により本県の豊かな自然や食、文化をPRすることで、県産品の消費拡大や観光誘客につなげていく」「制作した映像は、出展終丁後も県ホームページやSNS等を通じて県内外へ情報発信し、本県への誘客等を図っていく予定であるが、詳細については今後委託事業者と調整していく」との答弁があり、これに対し委員から「万博開催まで1年あるため、本県への経済効果や目標を明確化し、内容を充実させていただきたい」との意見がありました。

 次に、今年度から始まった『中小企業等収益力向上事業費助成』への応募件数212件に対する評価についてただしたところ本補助金の前身である『経営革新計画促進事業費』助成の令和5年度の補助件数73件と比較すると大幅に増加。この補助金の最大の特徴である「補助事業計画策定における商工団体や金融機関の伴走支援を必須としたことにより、多くの企業から需要があったと考 えている」との答弁がありました。

 次に、海外での需要が高まる茶の輸出に関し『小規模な茶農家や茶工場への輸出支援』についてただしたところ「茶の輸出は、海外バイヤーが求める品質の製品を提供するため、茶商と茶工場の連携が重要である」「このため、Cha OIプロジェクトでは、輸出向けの茶葉生産を拡大するため、茶商とともに輸出に取り組む茶生産組織と個々の農家のマッチングを促進するとともに、県が設置する海外のサポートデスクを通じて各国への輸出ルール等の情報を収集し輸出を進めている」さらに「国や県の補助金により茶樹の植え替えや輸出向け栽培体系の転換を支援している」との答弁がありました。

 その他『静岡県立工科短期大学校における学生募集の取組』『環境負荷低減に係る有機農業の取組内容』『森の力再生事業の進捗状況』などについても質疑等がありました。

 次に、企業局関係について申し上げます。

『能登半島地震における水道管等の復旧支援活動を通じて明らかとなった課題への対応』及び『浄水場等の耐震化』についてただしたところ「復旧活動においては、漏水調査や通水作業を的確に行うことができる水道技術者の確保が重要であり、熟練職員による水道技術の継承を進めていく」「また、企業局が所有する浄水場等の耐震化については、耐震計画に基づき着実に整備を進めている」との答弁がありました。

 その他『企業誘致に必要な工業用地掘り起こしのスキーム』『経済的な側面も踏まえた脱炭素化への取組状況』などについても質問等がありました。

 以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては、議案第109号は全員一致をもって「原案通り可決すべきもの」と決定しました。以上で委員長報告を終わります。

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 6月定例会は、鈴木康友新知事誕生後の初めての定例会であったり、常任委員会では1期2年目で副委員長を拝命したりと初めてづくしの大変緊張した定例会でした。

 知事選の争点にもなっていましたが、今年度は「浜松新野球場」や「リニア中央新幹線」の問題解決が大きな課題となるでしょう。

 思い起こしてみると私が議員となって初となる昨年の6月定例会では、静岡県政では50年ぶりとなる知事不信任決議案が提出される事態となり閉会は深夜にまで及びました。

 6月以降の9月、12月、2月の定例会でも前知事への不信任を常に追求した一年だったように思います。

 この度の6月定例会では、緊張感は高かったものの粛々と進行し、気付いたら閉会日を迎えた印象です。

 恐らくこれが通常のことだとは思いますが、環境が変わっても困りごとを抱える静岡県民のためにも純粋に鈴木康友知事の提唱する「幸福度日本一」を静岡県民が体感できる県政運営に携わっていきます。