2024年6月7日(金)
この日は、県事業による障がいのある子ども達の勤務先を繋ぐ雇用推進コーディネーターの皆さんと一緒に子ども達の受け入れを検討してくださる企業の代表者様に対する支援制度の説明会を行いました。
こちらの企業は製造業として国内外で活躍されていて、以前から製造業での窓口を開いていただいていましたが、高品質な製品の製造作業や危険が伴う作業も多く、なかなかマッチングには至りませんでしたが、この度「アグリー」部門で新たに窓口を検討いただけることになり、改めて支援事業の説明のために伺いました。
国では「障がい者等の農業分野での活躍を通じて自信や生きがいを創出し社会参画を促す取組」として農林水産省と厚生労働省が連携して『農福連携』を推進しており、お隣の三島市では既に成果をあげている農業法人や団体もあります。
函南町では農業を営む方も多いのですが「成り手不足」や「働き手不足」といった深刻な問題があり、これを農福連携により解消したいところですが、システム的な農業技術の伝え方、今では働き方改革への対応も大きな課題となり、家族規模での経営を余儀なくされている農業家が多いのが実態です。
この度、訪問した企業は母体が製造業ということもあり、農業をシステム的に管理する「誰でもできる農業」を目指しており、障がいのある方でも一人一人の持つ個性や特性を活かす工程で活躍することができるというご提案をいただきました。
これは事業承継や技術承継をするために非常に効果的な方法だと思います。
私も会社経営をしてきた上で、最重要課題として同じ考えで取り組んできたので大変感銘を受けました。
また、雇用推進コーディネーターのご担当者からも、多くの子ども達は小学校から高校まで12年間一貫して引き継ぎをしながら支援教育を受けており、学校では子ども達一人一人の特性をよく分かっているため、こういった企業様となら産学官が一体となって成果をあげられる可能性が高いのではないかという意見もいただきました。
こういった企業様とのマッチングが実を結び、成果をあげた暁には一つの好事例として日ごろ悩み苦しんでいる農業家の皆様を救うことができるヒントやチャンスに繋がるのではないかと思いました。
次回はこちらの企業様のアグリー部門をご担当する方から圃場での説明会を企画していただきこの度の説明会を終えました。
『障がい者雇用企業支援事業』の話だけでも聞いたみたいという民間企業様や農業家様などお気軽にご相談下さい。