肥料高騰対策九州視察

2024年3月12日(火)から14日(木)

世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、ロシアによるウクライナ侵略等の影響により、化学肥料原料の国際価格が大幅に上昇し、肥料価格が急騰しています。

海外原料に依存している化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用等の取組を行う農業者に対し、肥料コスト上昇分の一部を支援することを通じて、農業経営への影響を緩和するとともに、化学肥料の使用量の低減を進める必要があります。

そこで、近年は技術の進歩により下水処理過程で発生する下水汚泥を使いエネルギー利用や緑農地利用、建築資材利用等、多様な資源として活用できる高いポテンシャルがあることが分かってきました。

この度、九州にある施設では、下水処理場の汚泥を使い大変優れた汚泥の肥料化を実現させている施設があることを知り、伊豆市・伊豆の国市・函南町の下水処理をする「狩野川東部浄化センター」のある函南町選出の議員として視察に参加させていただきました。

視察先では汚泥を肥料へと作り変える工場や肥料を使った野菜や花の圃場の他、汚泥肥料で作られた野菜が大型スーパーで販売されている様子やその野菜をメニューとして食べられる食堂で食事もしました。

以前から全国的にも下水汚泥の肥料化はされてきたようですが、まだ技術の進んでいない時期の汚泥肥料に成分の一部に問題があったことや風評的な理由からなかなか実績があがっていないのが現状のようです。

この視察で知った汚泥肥料はこれまでの汚泥肥料とは似て非なるもので、肥料化する工場の建設費も非常識なものではなく、汚泥肥料で作った野菜も当然美味しくて、肥料の販売価格も驚くほど安価で販売できることから下水処理場がある地域の農家の皆様にとって大きなチャンスを感じました。

静岡県の農家の皆さまの一助となるよう視察先の動向は常にチェックしてこの度の視察で知り合った皆様との縁を大切にしていきます。

視察先への移動の際に二駅だけ利用したN700Sかもめの車内は素晴らしかった。