AIによる交通誘導警備実現性検証プログラム

2023年8月28日(月)
警備業界における有効求人倍率は7倍を超え、今後も改善の見込みが少なく、依然として厳しい状況が続いているそうです。
しかしながら老朽化するインフラ整備、イベントの増加など屋外警備の需要は今後も増加することが予想されます。
また、警備現場での事故は年間で300件。その内、死亡事故は30件を超えるとのことで安全への取り組みも急務です。
この度、警備業界の状況に対して、AI警備システムを運用することで、現状の警備業務のDX化を進め、現場での事故を減少させ、安全で生産性の高い警備業務とするための『映像解析AI警備システム』の説明とデモンストレーションを観るため、会場となった沼津市にある東部自動車学校に行ってきました。
現状では、警備する人の持つ優れた感覚や判断力はAIでは到達できない部分があり、自動車を運転するのが人である限り、AIのみでの運用はまだまだ難しい段階で、人とAIとが力を合わせる警備システムでした。
それでも二人一組で行っていた警備が一人で済むようになるだけでも人手不足の改善ができ、働く人の心身の健康も守られそうです。
また、警備員の教育の面でも現在は人手不足な上、更にその中から時間を掛けて人材を育てる必要があり、大きな課題となっていますが、この警備システムでは80時間の教育カリキュラムを修了した警備員のみが操作を許されるということで新たな警備業の在り方が創造されていくのかもしれません。