防衛省 航空自衛隊 小松基地

令和5年7月18日(火)
【防衛省 航空自衛隊 小松基地】
 航空自衛隊には、北部、中部、西部、西南の4個航空方面隊があり、この4個方面隊で日本の防空を担任している。
 小松基地が位置する中部航空方面隊は、本州の中央にあたる南東北・関東・中部・近畿地方の防空を主任務とし、埼玉県の入間基地に司令部がある。
 小松基地は、日本の中部地域の防空任務を担任している中部航空方面隊の隷下部隊である第6航空団が所在する日本海側唯一の戦闘機部隊である。
小松基地と日本海を隔てた諸外国との位置は近く、航空機では約1時間の距離にあり、我が国の防衛にとって小松基地の果たす役割の大きい。
 小松基地は対領空侵犯措置の任務を与えられ、主に日本海正面における国籍不明機の警戒に当たっている。
令和5年7月19日(水)
【海上自衛隊 舞鶴地方隊 舞鶴地方総監部】
島国である我が国においては、脅威は常に海を経由してくる。   
 また、資源に乏しい我が国は国民の生活基盤となるほとんどを海外に依存しており、その9割以上が海上輸送によって運ばれている。これらのことは、我が国の平和、安定のために海上警備が非常に重要であることを物語っている。
 海上自衛隊には、自衛艦隊のほかに、北から大湊、横須賀、舞鶴、呉、佐世保の5つの地方隊がある。
 この地方隊は、沿岸の防衛・警備、自衛艦隊の支援、海上自衛隊の人的・物的基礎を担っている。今回視察を行った舞鶴地方隊は、本州の日本海側のほとんどの海域の防衛警備に当たっているほか、自衛艦隊の支援及び管内の災害派遣等を担当している部隊である。
 舞鶴湾は湾口が狭く、三方を山に囲まれ、湾内の水深が深いなど、軍港として地形的に恵まれている。
 舞鶴地方隊は、ロシア、朝鮮半島に対する防衛力強化を図るために、1901年10月に設置された舞鶴鎮守府(初代司令長官は東郷平八郎)の伝統を受け継いできており、旧海軍とのつながりが強い。
 舞鶴地方隊の任務は、警備区内の防衛・警備・災害対応、爆発性危険物の処理、警備区内所在部隊に対する支援であり、海上保安庁と協力体制を取っている。警備担当区域は秋田県から島根県に至る日本海側一帯であり、その区域の国防上の要として重要な機能を果たすとともに、艦艇や航空部隊が円滑に行動できるよう、補給、修理などの後方支援業務も行っている。
 舞鶴地方隊の体制は、総監部の下に第44掃海隊(掃海艇2隻)舞鶴警備隊(ミサイル艇2隻、多用途支援艦1隻、水中処分母船1隻、新潟基地分遣隊)、舞鶴教育隊、舞鶴弾薬整備補給所、舞鶴造修補給所、舞鶴基地業務隊、舞鶴衛生隊、舞鶴音楽隊がある。他に、自衛艦隊所属の護衛艦隊(護衛艦7隻(うちイージス艦2隻)、補給艦1隻)、航空集団(哨戒ヘリコプター1機)も舞鶴基地に配備されている。
 平成29年、舞鶴市と舞鶴地方隊が相互協定を締結、「自衛隊と共存するまち」づくりを行っている。
 舞鶴市は、自衛官の募集、退職自衛官の再就職支援、緊急登庁時における留守家族支援に取り組み、舞鶴地方隊は、まいずる海自カレーのご当地グルメとしての発信、舞鶴フィルムコミッション連絡協議会への協力、移住・定住促進事業への協力を行っている。
令和5年7月20日(木)
【防衛省 陸上自衛隊 宇治駐屯地】
 中部方面隊各部隊の活動を補給整備面から支える関西補給処が配置されている。
 普段から輸送のために大型車両が出入りし、災害派遣時等にはヘリコプター等の離発着も想定している。
 具体的な任務としては、中部方面区内の需品、火器、弾薬、車両、化学器材、施設器材、通信器材及び衛生器材の調達、保管、補給、整備、並びにこれらに関する調査研究や補給統制本部長の指示に基づく、補給統制本部統制品目の調達​、海上・航空自衛隊に対する、車両・施設器材の保安検査及び一部の補給整備業務支援を行なっている。
 議員とならなければ見ることも聞くこともできない航空自衛隊、海上自衛隊、陸上自衛隊それぞれの現状を知ることができました。一番印象的だったのは、どの基地でも施設や用具等が相当に古く、それらをとても大切に使い続けていたことです。その姿勢は見習うべきだと痛感しましたが、災害時や外敵の侵入から基地の防衛時に耐えることができない施設だというのが重大な問題。有事の際、最重要拠点となる施設であり、そこで活動する自衛隊員の待遇改善等を県民、国民に対して理解を促していく必要があると感じました。