2023年8月20日(日)
【総合医療による社会モデルを目指すまちづくりフォ-ラム】
静岡県傾聴ボランティアネットワーク主催のフォーラムに参加してきました。
統合医療は医療の受け手である「人」を中心とした医療システムで、近代西洋医学に基づいた従来の医療の枠を超え、生きていくために不可欠な「衣・食・住」を基盤として、自然環境や経済社会をも包含する医療システムだそうです。2016年には厚生労働省医政局に統合医療企画調整室が開設されたことで、医療従事者や一般市民への統合医療への理解は急速に浮上しています。
基調講習Ⅰ
講師 朝霧高原診療所院長 山本竜隆様
『プラネタリーヘルスとしての統合医療』
基調講習Ⅱ
講師 自由民主党両院議員総会長 橋本聖子様
『心身ともに健康なまちづくり・スポーツを通じた社会開発』
お二人とも大変勉強になる内容でした。
山本先生から治療を必要とする前の予防が最も重要だというお話が印象的でした。その予防には自然と触れ合うことや楽しいコミュニケーションの場は健康寿命を延ばすためには効果的だということでした。
橋本先生からは東京オリンピック2020で運営サイドの取り組みを聴かせていただきました。ご本人が一流アスリートであったこともあり、大会中の選手への健康への配慮は選手でなくては分からない繊細で綿密なものでした。そこでも統合医療は必要不可欠だったそうです。他にも橋本先生はスポーツの力で社会をかえる活動を続けており、その活動の中で高齢者が社会参加割合が高いと要支援、要介護率が低くなり、介護給付費等が顕著に抑制されたという事でした。経験や知識、技術のある高齢者の力をお借りして若年層を育て、中年層が仕事に専念できる環境づくりは、高齢者率の高い地域には必要不可欠な政策となります。その為に先ずは高齢者の皆さんが無理なくやりがいを感じる環境を整えることが重要ですね。
山本先生に教えていただいた『子供がするべき30の自然体験』
〇自然の直接体験
□ 木に登る
□ 日の出を見る
□ 山に登る
□ 雪合戦
□ 川に入る
□ 海に入る
□ 泥んこ遊びをする
□ 流れ星をみる
□ 闇を体験する
□ テントで夜を過ごす
〇自然の恩恵
□ 湧水を飲む
□ 焚火をする
□ プチ断食をする
□ 無農薬で野菜を育て食べる
□ 自然素材のみで工作をする
□ 種を拾う
□ 落ち葉の上で寝転がる
□ 日光で火を起こす
□ テーマを決めて石拾いをする
□ 植物で染色する
〇生き物から学ぶ
□ 魚を釣る
□ 魚を掴む
□ 虫を掴む
□ 虫に刺される
□ 素足で相撲をとる
□ 動物を抱く
□ 動物の出産に立ち会う
□ 動物の死を目の当たりにする
(できれば埋葬する)
□ 馬に乗る
□ 山中でゴミを拾う
体験に勝るものはありません。我々が子どもだったころの当たり前も現代の子どもたちにはその機会をつくってあげなければ体験ができなくなっています。夏休みも残り僅かですが、是非お子様に上記の体験を一つでも多くさせてあげてください。