北方領土を考える議員連盟視察 3日目

場所:北方領土問題対策協会東京事務所
独立行政法人北方領土問題対策協会は、北方領土問題その他北方地域に関する諸問題についての国民世論の啓発並びに調査及び研究を行うとともに、北方地域に生活の本拠を有していた者に対し援護を行うことにより、北方領土問題その他北方地域に関する諸問題の解決の促進を図ることを目的としている。
また、北方地域旧漁業権者等に対する特別措置に関する法律に基づき、北方地域旧漁業権者等その他の者に対し、漁業その他の事業及び生活に必要な資金を融通することにより、これらの者の事業の経営と生活の安定を図ることを目的としている。
この日は、内閣府北方対策本部参事官よりこれまでの北方領土問題の経緯、国民世論の啓発の取組等の説明後、北方領土問題啓発用アニメーション「エトピリカ~思いを紡ぐ鳥~」が上映され意見交換を行った。世論の啓発、特に若年層へ関心を持ってもらうことは重要であること。特に若年層へのアプローチへ注力しており、YouTubeやSNSを活用した情報発信、北方領土啓発次世代ラボ、啓発アニメーションや映画「ジョバンニの島」、全国スピーチコンテスト、修学旅行の誘致など取組について概要説明をうけた。特に北方領土啓発次世代ラボについては、次代を担う若者自らの提案によりレシピコンテストの企画や全国各地での語り部活動等を行っており、課題解決に向けて単年度で終わらせずに3年間を予定して活動を続けていく旨の説明があり、啓発事業の担い手や若年層への訴え等の抱えている課題を解決していくために力を入れている取り組みの一つとして期待されている事業だと説明された。国民世論の風化が最も避けるべき事態であり如何に自国の問題として認識を持ってもらうかがこちらの啓発活動における肝であり着実な問題解決へ向けた取り組みであるとの説明を受けた。