北方領土を考える議員連盟視察 2日目

場所:国後展望塔(羅臼町)
「北方領土説明および語り部講演」
高岡唯一さんは、羅臼町で活動する最高齢の「語り部」。返還への願いを語る原動力は「一人でも多くにロシアという国を知ってほしい。体験者が伝えていかなければならない」という強い思いから。活動では「10歳の時、銃を構えたソ連兵が家に土足で押し入ってきた実体験を必ず話す」という。兵士たちは怒号を上げて仏壇をかき回し、遺影や供物が散乱した。母の後ろに隠れたが、母の背も震えていた。77年を経た今も薄れない記憶だということだった。現在の課題は後継者育成。ご自身の語り部をDVD化したり、活動時には島民2世、3世にも同席してもらったりしている。「彼らをできるだけ後押しし、北方領土問題を永く伝え続けなくてはならない。旅行者や修学旅行生が町内に話を聴きに来やすいよう、支援を手厚くしてほしい」との要望があった。
(展望台からはすぐ近くに国後島が望める)