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岩田てつや通信Vol.3
9月14日(土)、岩田てつやの県政報告紙Vol.3を発行致しました。
今年の3月に発行したVol.2以降の半年間に至る岩田てつやの活動について、ご報告させていただいております。
今朝の新聞折り込みをご確認いただけますと幸いです。
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天池友の会 納涼祭
2023年9月2日(土)
この日は函南町間宮区にある天池地区の納涼祭が開催され、午前中の準備と夕方の片づけの手伝いに参加してきました。
この納涼祭、当時は天池地区が新興住宅地だったため、地域コミュニティ力を高めることや地域の子どもたちに喜んでもらうことを目的として、主には天池地区にお住いの有志の方達が力を合わせ、お祭りに必要な資金までも出し合って続けてきたという地域振興に大変貢献したお祭りでした。
その歴史は30年以上で、昨年までコロナ禍で3年ほど中止としていましたが、今年の開催で31回目の開催となるそうです。
全盛期には子どもだけでも300名以上が集まったそうですが、主催する住民の皆さんも初代から第二世代に引き継がれ、その第二世代の高齢化や第三世代の人数不足や費用の負担感を理由として残念ながら今年が最後の開催となりました。
主催した皆さんも驚くくらい子どもたちが集まってくれたようで、お祭りにきた大人や子どもたちの笑顔を見ているとこれが最後なのが勿体ないくらいでした。
この素晴らしいお祭りを時代に合わせた形に変えて、いつの日か第三世代の方たちの力だけで復活祭ができるよう私も何か力になりたいと思いました。
(ひとまず)天池友の会の皆様これまで本当にお疲れさまでした。
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令和5年度静岡森林・林業技術研究発表会
2023年9月1日(金)
静岡県男女共同参画センター「あざれあ」にて、公益社団法人静岡県山林協会と静岡県森林土木建設協議会の後援による森林との共生に関する技術の向上と森林・林業関係者、研究機関、建設業界、行政等が連携した研究開発や取組の推進、その成果の普及を目的として、森林・林業の施策の取組や成果などを発表する「静岡県森林・林業技術研究発表会」が開催され、来賓としてお招きいただきました。
正直、業界人でなければ理解できないマニアックな発表内容かと思いきや発表者の皆さんの説明が分かり易く丁寧だった上、それぞれに個性があり、とても楽しく勉強になる発表会で、治山林道部門6件、森林・林業部門5件より発表があり、各部門から優秀発表者が選ばれました。
企業や団体それぞれから選ばれている発表者も若い方ばかりで日ごろ頑張っている活動を知ってもらう良い機会になっているように感じました。
どこにいっても「なり手不足」が叫ばれていますが、世の中になくてはならない仕事でもあまり知られていない仕事をこういった発表会を通じて、多くの人に知ってもらい、働く若者もやりがいを感じる取り組みはとても大切なことだと思います。
静岡県の森林・林業に関する技術、事例研究及び調査結果等の内容や進捗状況を確認して、より地域の課題などに即した県政を目指します。
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狩野川流域下水道東部処理区における雨天時侵入水対策
この日は函南町にある狩野川東部浄化センターにて静岡県交通基盤部都市局生活排水課、沼津土木事務所、管内区の有識者による狩野川流域下水道東部処理区における雨天時侵入水対策についての意見交換会が行われ、この会に参加してきました。
東部浄化センターは、伊豆市、伊豆の国市、函南町を一本の汚水管で繋ぎ、それぞれの市町で発生した汚水を処理する場所となっています。
生活の中で発生する汚水と、雨水を合わせて、下水と言いますが、下水を下水道管で流す方法には、2つの方法があります。
1つめの方法は、汚水は汚水管に、雨水は雨水管に、それぞれ別々の下水道管で流す分流式と呼ばれる方法です。
もう1つの方法は、汚水と雨水を同じ下水道管で流す、合流式と呼ばれる方法です。
東部浄化センターは分流式ですが、雨の量によって汚水管を流れる下水の流量が比例して変わるという分析結果が出ているそうで、この原因のひとつは、二市一町にある家の屋根や庭に降った雨水が、誤って「汚水管」につながれている誤接続が考えられるそうで、記録的な大雨が降ると函南町の間宮区や塚本区といった浄化センターに近い地区では、道路上のマンホールや宅地内の汚水升から汚水が溢れたり、各家庭の汚水が、流れにくくなったり、逆流してしまう問題が発生しています。
その他、東部浄化センターは、昭和49年度に事業着手し、昭和60年に全体計画の75%を処理する施設が完成していますが、既に施設の老朽化が進行しているため、電気・機械設備を中心として更新工事が実施されています。
今後は、国や先進自治体のノウハウを有する有識者を交えた協議会を実施して、施設整備、雨水の流入制限、貯留地整備、一時放流を優先とした運用等の具体的な対策を講じていくとのことでした。
地域の問題として常に関わっていく課題となりました。
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交通安全教育推進プロジェクト
2023年8月30日(水)
この日は静岡県庁にて、交通安全教育推進プロジェクトが開催され、参議院議員の赤池誠章先生(比例代表全国区)が座長を務め、文部科学省・静岡県教育委員会・産業界からはオートバイ事業協同組合・日本自動車工業の皆様と意見交換会に参加させていただきました。
赤池先生のお話では、静岡県は、世界的なバイクメーカーが集結しているバイク製造拠点であるのにも関わらず、ほとんどの高校では、「三ない運動(バイクの免許を取らせない・買わせない・運転させない)」が、いまだに実施されている。
この「三ない運動」は、昭和50年代交通戦争と呼ばれる程、高校生がバイク事故で死亡する事案が発生したことから、高校生PTAで推奨された。
その後、全国の高校PTAでは、見直しがなされているが、静岡県の高校では、「三ない運動」が依然として残っており、この「三ない運動」が却って「隠れ運転」を誘発し、安全教育が実施されず、事故に繋がる要因の一つになっている。
「三ない運動」の目的は、高校生の命を守ることだが、その「三ない運動」が高校生の安全意識や法令知識、危機回避能力を低下させているとなると本末転倒ではないかとのご指摘がありました。
他にも、昨今の猛暑から熱中症になる危険性が高くなっており、自転車通学を余儀なくされている高校生の通学距離が長くなればなる程、その危険性が増し、熱中症による死亡事故の危険も高まるというお話もありました。
最後に赤池先生より当局に向けて「三ない運動」は、各学校の校則に定められていることが多いとのことで、今後、校則を見直す中で「三ない運動」の見直しの検討、県内各地区で開催される生徒指導担当者会議等で議論をしてほしいとの依頼がありました。
静岡県は広いので公共交通機関が発達しておらず、これからもそれが見込めない地域はあるはずです。場合によっては子どもを送迎する保護者の負担も大きいのではないでしょうか。
教育委員会や学校だけに責任や負担を掛けないよう、学校と保護者の許可を得た生徒は、安全運転を指導できる自動車学校のような認定機関で定期的に講習を受けたり、乗る二輪車も認定された整備整備工場で定期点検を行なったり、万が一の時にも対応できる損害保険代理店と連携を図るなど、地域が一体となって子ども達の安全を担保するために協力していけば十分に実現が可能だと思います。他にも自動二輪車の構造や機能、技術を正しく知れば、その素晴らしさと同じくらい怖さや危険の度合いも分かるはずです。この教育にはバイクメーカーも協力を惜しまないと思います。
個人的には、感受性が豊かなうちに、二輪車や自動車に触れ、機械いじりに興味や関心を持ってもらえる子どもが増えてくれたら嬉しいです。
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令和5年自民党市町支部政務調査会会長会議
2023年8月30日(水)
沼津市にあるリバーサイドホテルにて自由民主党静岡県連政調会が行われました。
この政調会は、県内全ての市町にある自民党支部より、各市町の問題を県当局に直接伝え、県当局の見解や回答を聞くことができたり、国会議員も同席しているため、国とも共有を図ることができ大変重要な会議です。
函南町の県議会議員としてこの会議の参加は6年ぶりとなり、この間は近隣市町選出の県議会議員に協力を仰いでいたとのことで、それぞれの市町の問題解決に向けた対応だけでも大変な中で函南町のご相談にのっていただいた議員の皆様へ感謝する気持ちと共に函南町選出の県議会議員として函南町と県とを繋ぐ橋渡し役としての責任を改めて胸に刻む良い機会となりました。
函南町支部の要望にお応えできるように全力で取り組んでいきます。
「令和6年度予算に対する函南町支部の要望」
①函南IC早期着手(継)②伊豆中央道迂回交通対策(新)③不適切な盛り土や土砂災害特別警戒区域等の安全対策及び支援(新)④来光川河川改修延伸(継)⑤狩野川河道掘削、県河川堆積土砂の撤去(継)⑥御園伊豆仁田停車場線の道路の早期完成(継)⑦原木沼津線道路拡幅整備の早期完成(継)⑧排水機場の遠隔監視及び遠隔操作の整備(継)⑨保険料及び給食費の完全無償化(新)⑩柿沢川低水護岸整備(新)
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AIによる交通誘導警備実現性検証プログラム
2023年8月28日(月)
警備業界における有効求人倍率は7倍を超え、今後も改善の見込みが少なく、依然として厳しい状況が続いているそうです。
しかしながら老朽化するインフラ整備、イベントの増加など屋外警備の需要は今後も増加することが予想されます。
また、警備現場での事故は年間で300件。その内、死亡事故は30件を超えるとのことで安全への取り組みも急務です。
この度、警備業界の状況に対して、AI警備システムを運用することで、現状の警備業務のDX化を進め、現場での事故を減少させ、安全で生産性の高い警備業務とするための『映像解析AI警備システム』の説明とデモンストレーションを観るため、会場となった沼津市にある東部自動車学校に行ってきました。
現状では、警備する人の持つ優れた感覚や判断力はAIでは到達できない部分があり、自動車を運転するのが人である限り、AIのみでの運用はまだまだ難しい段階で、人とAIとが力を合わせる警備システムでした。
それでも二人一組で行っていた警備が一人で済むようになるだけでも人手不足の改善ができ、働く人の心身の健康も守られそうです。
また、警備員の教育の面でも現在は人手不足な上、更にその中から時間を掛けて人材を育てる必要があり、大きな課題となっていますが、この警備システムでは80時間の教育カリキュラムを修了した警備員のみが操作を許されるということで新たな警備業の在り方が創造されていくのかもしれません。
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高校同窓会
2023年8月26日
高校の同級生と約29年ぶりに再会。
自動車整備を学ぶことができる県内唯一の高校というだけあって個性派揃い。男だけのクラスだから色気がない・・・。当時は二クラスあって今回は隣のクラスのメンバーが主だったけど呼んでいただきました。少ない人数で集まることはあったみだいだけど、20人くらいが集まったのは初めてとのことでした。
高校当時、自動車はそこまで好きではなかったけど、家業が自動車整備工場という理由からこの学校を選んだ結果、筋金入りの自動車好きな連中に囲まれているといつの間にか自動車に興味を持つようになり、こういった同級生に恵まれなかったら違う仕事をしていたんだろーなーと思うと改めて感謝しかない。
30歳になる頃には自動車業界から去っていくことが多いといわれている業界ですが、今も自動車関係の仕事を続けて活躍している同級生が多いのは本当に嬉しく、中には世界で活躍する同級生もいて誇らしかった。
当時の話、これまでの人生の話、家族の話、仕事でも今ではベテラン世代となり仲間だから聞ける偽りのない経営者や管理者の話、自動車業界の様々の生の声は今の仕事で改善しなければいけない貴重な情報にもなりました。
この日を機に定期的に同窓会を開催しようという話となり、今回参加していなかった仲間に声をかけて次回も参加したいと思います。
皆さん、健康には気を付けていつまでも元気に会いましょうね。
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総合医療による社会モデルを目指すまちづくりフォ-ラム
2023年8月20日(日)
【総合医療による社会モデルを目指すまちづくりフォ-ラム】
静岡県傾聴ボランティアネットワーク主催のフォーラムに参加してきました。
統合医療は医療の受け手である「人」を中心とした医療システムで、近代西洋医学に基づいた従来の医療の枠を超え、生きていくために不可欠な「衣・食・住」を基盤として、自然環境や経済社会をも包含する医療システムだそうです。2016年には厚生労働省医政局に統合医療企画調整室が開設されたことで、医療従事者や一般市民への統合医療への理解は急速に浮上しています。
基調講習Ⅰ
講師 朝霧高原診療所院長 山本竜隆様
『プラネタリーヘルスとしての統合医療』
基調講習Ⅱ
講師 自由民主党両院議員総会長 橋本聖子様
『心身ともに健康なまちづくり・スポーツを通じた社会開発』
お二人とも大変勉強になる内容でした。
山本先生から治療を必要とする前の予防が最も重要だというお話が印象的でした。その予防には自然と触れ合うことや楽しいコミュニケーションの場は健康寿命を延ばすためには効果的だということでした。
橋本先生からは東京オリンピック2020で運営サイドの取り組みを聴かせていただきました。ご本人が一流アスリートであったこともあり、大会中の選手への健康への配慮は選手でなくては分からない繊細で綿密なものでした。そこでも統合医療は必要不可欠だったそうです。他にも橋本先生はスポーツの力で社会をかえる活動を続けており、その活動の中で高齢者が社会参加割合が高いと要支援、要介護率が低くなり、介護給付費等が顕著に抑制されたという事でした。経験や知識、技術のある高齢者の力をお借りして若年層を育て、中年層が仕事に専念できる環境づくりは、高齢者率の高い地域には必要不可欠な政策となります。その為に先ずは高齢者の皆さんが無理なくやりがいを感じる環境を整えることが重要ですね。
山本先生に教えていただいた『子供がするべき30の自然体験』
〇自然の直接体験
□ 木に登る
□ 日の出を見る
□ 山に登る
□ 雪合戦
□ 川に入る
□ 海に入る
□ 泥んこ遊びをする
□ 流れ星をみる
□ 闇を体験する
□ テントで夜を過ごす
〇自然の恩恵
□ 湧水を飲む
□ 焚火をする
□ プチ断食をする
□ 無農薬で野菜を育て食べる
□ 自然素材のみで工作をする
□ 種を拾う
□ 落ち葉の上で寝転がる
□ 日光で火を起こす
□ テーマを決めて石拾いをする
□ 植物で染色する
〇生き物から学ぶ
□ 魚を釣る
□ 魚を掴む
□ 虫を掴む
□ 虫に刺される
□ 素足で相撲をとる
□ 動物を抱く
□ 動物の出産に立ち会う
□ 動物の死を目の当たりにする
(できれば埋葬する)
□ 馬に乗る
□ 山中でゴミを拾う
体験に勝るものはありません。我々が子どもだったころの当たり前も現代の子どもたちにはその機会をつくってあげなければ体験ができなくなっています。夏休みも残り僅かですが、是非お子様に上記の体験を一つでも多くさせてあげてください。
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山車シャギリ大会
2023年8月15日(火)
三嶋大祭り初日。山車シャギリ大会が執り行われ、函南町の間宮しゃぎり保存会の皆さんの演奏を聞きに行ってきました。息が揃ったかっこいい素晴らしい演奏でした。
この大会は江戸時代から引き継がれてきた当番町の山車の引き回しと、軽快なシャギリの音が祭りの雰囲気をさらに盛り上げ、夜になると当番町の山車が三嶋大社大鳥居前に集まり、一斉に競り合いが始まります。
三嶋大祭りには、何年も来たことがありませんでしたが、とても活気に溢れ、元気をもらえました。
コロナ禍で暫く忘れていた感覚ですが、やっぱり笑顔の溢れるイベントは楽しい。
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函南町立函南中学校職場体験学習
2023年8月3日(木)・4日(金)
函南町では函南中学校と函南東中学校の二校があり、この職場体験学習を当社では15年以上続けています。
この職場体験学習は、生徒が直接働く人と接することにより、実際的な知識や技術・技能に触れることを通して、学ぶことの意義や働くことの意義を理解し、生きることの尊さを実感させることや生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことのできる教育活動として、重要な意味を持っています。
受け入れ企業側としても、現在、多くの職業で成り手不足の問題が叫ばれていますが、そんな企業こそこの職場体験学習を積極的に受け入れ、まずは「知ってもらう」活動から始めてみてはいかがでしょうか。
正直、労力やコストは掛かります。それでも教えることで学ぶ素晴らしい体験が企業を成長させてくれるはずです。
子どもたちが、大人になってからも函南町で生活を続けたくなる環境づくりのために我々企業も頑張らなければいけませんね。
そんな企業様の一助となれるように私も頑張ります。
生徒の皆さん、暑い中で本当によく頑張りました。
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北方領土を考える議員連盟視察 3日目
場所:北方領土問題対策協会東京事務所
独立行政法人北方領土問題対策協会は、北方領土問題その他北方地域に関する諸問題についての国民世論の啓発並びに調査及び研究を行うとともに、北方地域に生活の本拠を有していた者に対し援護を行うことにより、北方領土問題その他北方地域に関する諸問題の解決の促進を図ることを目的としている。
また、北方地域旧漁業権者等に対する特別措置に関する法律に基づき、北方地域旧漁業権者等その他の者に対し、漁業その他の事業及び生活に必要な資金を融通することにより、これらの者の事業の経営と生活の安定を図ることを目的としている。
この日は、内閣府北方対策本部参事官よりこれまでの北方領土問題の経緯、国民世論の啓発の取組等の説明後、北方領土問題啓発用アニメーション「エトピリカ~思いを紡ぐ鳥~」が上映され意見交換を行った。世論の啓発、特に若年層へ関心を持ってもらうことは重要であること。特に若年層へのアプローチへ注力しており、YouTubeやSNSを活用した情報発信、北方領土啓発次世代ラボ、啓発アニメーションや映画「ジョバンニの島」、全国スピーチコンテスト、修学旅行の誘致など取組について概要説明をうけた。特に北方領土啓発次世代ラボについては、次代を担う若者自らの提案によりレシピコンテストの企画や全国各地での語り部活動等を行っており、課題解決に向けて単年度で終わらせずに3年間を予定して活動を続けていく旨の説明があり、啓発事業の担い手や若年層への訴え等の抱えている課題を解決していくために力を入れている取り組みの一つとして期待されている事業だと説明された。国民世論の風化が最も避けるべき事態であり如何に自国の問題として認識を持ってもらうかがこちらの啓発活動における肝であり着実な問題解決へ向けた取り組みであるとの説明を受けた。
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北方領土を考える議員連盟視察 2日目
場所:国後展望塔(羅臼町)
「北方領土説明および語り部講演」
高岡唯一さんは、羅臼町で活動する最高齢の「語り部」。返還への願いを語る原動力は「一人でも多くにロシアという国を知ってほしい。体験者が伝えていかなければならない」という強い思いから。活動では「10歳の時、銃を構えたソ連兵が家に土足で押し入ってきた実体験を必ず話す」という。兵士たちは怒号を上げて仏壇をかき回し、遺影や供物が散乱した。母の後ろに隠れたが、母の背も震えていた。77年を経た今も薄れない記憶だということだった。現在の課題は後継者育成。ご自身の語り部をDVD化したり、活動時には島民2世、3世にも同席してもらったりしている。「彼らをできるだけ後押しし、北方領土問題を永く伝え続けなくてはならない。旅行者や修学旅行生が町内に話を聴きに来やすいよう、支援を手厚くしてほしい」との要望があった。
(展望台からはすぐ近くに国後島が望める)
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北方領土を考える議員連盟視察 1日目
7月31日(月)
場所:北海道東部目梨郡羅臼町(洋上視察)
羅臼町から北方領土の一つである国後島までは約25kmしか離れておらず、今もなおロシアに不法占領されている。北方領土は、日本国民が父祖伝来の地として受け継がれてきたもので、いまだかつて一度も外国の領土となったことがない日本の固有の領土です。1855年の日魯通行条約により、当時、択捉島とウルップ島の間に自然に形成されていた国境線が法的に画定され、北方四島は日本の領土として平和裏に確定した。
しかし、第二次世界大戦末期の1945年8月9日、ソ連は、当時まだ有効であった日ソ中立条約を無視して対日参戦し、8月14日に我が国がポツダム宣言を受諾し降伏の意図を明確に表明した後、8月28日から9月5日までの間に四島のすべてを不法に占領した。
当時、これらの島々には約1万7千人余りの日本人が暮らしていたが、1949年までに日本人島民全員がソ連により強制的に退去させられた。それ以降北方領土には日本人は住んでいない。
「海上より国後島を遠望」
北方領土の国後島、知床富士とも呼ばれる羅臼岳を主峰とする知床半島、ふたつの大自然に囲まれた根室海峡に位置する羅臼の海。観光船にて日露中間ラインの手前近まで近づき国後島を洋上視察した。
現在、こちらの観光船では、時期によってイルカ・シャチ、マッコウクジラを観ることができるそうで、羅臼町の観光資源となっている。
また、羅臼町は、北海道内でも屈指の漁獲量と水揚げされる魚種の多さを誇り、獲る漁業から育てる漁業への転換に力を入れ、漁港ではウニ、ホッケ、キンキ、ブドウエビ、サケなど、新鮮な旬の魚介類が年間を通して水揚げされるため多くの買い物客で賑わっている。
(写真は海洋より国後島)
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浜岡原子力発電所視察
2023年8月10日(金)
浜岡原子力発電所は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降も、津波対策や重大事故等対策などを自主的に進めるとともに、福島第一の事故の反省と教訓を踏まえ、原子力規制委員会が設置され、新規制基準基準が施行されました。これは、諸外国の規制基準や、地震・津波など我が国固有の自然条件の厳しさも勘案して策定されたものです。地震・津波対策の強化や、重大事故に至らせない対策、さらに重大事故の発生に備える安全対策を積み重ねています。「福島第一のような事故を起こさない」浜岡原子力発電所では、この固い決意のもと、考えられる万が一の事態に備え、幾重もの対策がなされ、働く全ての皆さんが緊張感を持って全力で働いていました。
この視察の中で最も感銘を受けたのは、浜岡原子力発電所で、過去に経験した事故やトラブルから学んだ教訓、これまで蓄積してきたノウハウを風化させることなく技術伝承していくための研修施設「失敗に学ぶ回廊」です。ここでは、事故・トラブル概要を示すパネルや実物または模型を展示した「失敗事例を学ぶ」ゾーンやその失敗事例の原因を学ぶ「失敗事例の解説」ゾーンなどがあり、事故やトラブルに対応したOBのメッセージコーナーも設けられていました。現在、この施設は中部電力の強みとして所員の意識向上に寄与し、他の発電所での類似事象の発生防止に役立っているそうです。
世代が変わり、発電所が通常運転しているのを知らない従業員も増えてきているとのことで、次世代に伝えていくための仕組みが徹底されており、民間企業の経営者や管理職の方が観ても大変勉強になるかと思います。
何でもそうですが、「正しく恐れ、正しく使う」ことが重要です。幸い浜岡原子力発電所の施設内には見て・ふれて・遊んで・学べる浜岡原子力館があります。伊豆や東部地区からは少し遠くはなりますが、この夏休みを使って是非ご家族でご利用いただきたいです。
(※施設内写真は防犯対策で禁止されていました)
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掛川市視察
2023年8月10日(木)
この日は午後から浜岡原発の視察を予定していましたが、午前中に議員となってからお世話になっている先輩議員でもあり、掛川市選出の小沼秀朗(ひであき)県議会議員に掛川市の観光地を案内していただきました。
掛川市は何ともいいっても掛川城の存在感は大きく、ランドマークとしてこれ以上ない建物です。
掛川城は、室町時代に駿河の守護大名今川氏が遠江進出を狙い、家臣の朝比奈氏に命じて築城させ、戦国時代には、山内一豊が城主として10年間在城したそうです。
現在の掛川城は、1994年4月に「東海の名城」と呼ばれた美しさそのままに、日本初の「本格木造天守閣」として復元されたとのことです。
この掛川城を囲むように様々な観光施設がひしめき、じっくり観たら1日では回り切れない素敵な町でした。しかも、町全体がおしゃれ。現代の観光には重要な要素ですね。
小沼議員は多くの町づくりの事業に参画しており、そのプロセスを聞くだけでも非常に参考になりました。突然の訪問、そして限られた時間であったのにも関わらず、非常に内容の濃い観光案内をしていただけたのは、小沼議員の日ごろの町との関りの深さを感じ、このような姿勢も見習いたいと思いました。
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令和5年度県内実地研修(西部地区)
2023年8月9日(水)
当初は6月に予定されていた実地研修が悪天候のため延期となりこの日が延期日となりました。
1.地震防災センター(静岡市)
県民の皆様に広く御利用いただき、東海地震に立ち向かうための知識と技術の向上、防災意識の高揚を図るとともに、自主防災組織の活性化を図ることを目的として、平成元年に開館。開館から30年が経過し、施設や設備の老朽化とともに、豪雨災害、土砂災害、噴火災害等の多様化する災害に対応するため、今回展示内容を一新し、防災先進県にふさわしい防災力の啓発・創造・発信拠点として、より一層魅力ある施設へとリニューアルした。
知る・備える・行動するをコンセプトとして老若男女問わず、分かり易く体験や体感できる工夫が随所にみられ、大変素晴らしい施設だったが、東部伊豆地区での利用者が少ないというのが残念だったのでPRをしていきたい。是非この夏休みに親子でご利用いただきたい施設でした。
万が一に備えて『命のパスポート』をご利用ください。
2.富士山静岡空港(牧之原市)
大交流時代であり「大競争の時代」。県民の皆様の明るく豊かな未来を創造していくため、富士山から多様な価値を引き出せますが、それを踏まえた施策を講じ、また、本県の地域資源・人材が世界クラスに次々と認定されている現状に照らし、誰もが努力をすれば人生の夢を実現でき、幸せを実感できる地域、拠点になることを目指しています。これを具体化するため、世界クラスの資源を活かした観光交流や地域外交の進化、交流を支える交通ネットワークの充実などにより、世界の人々との交流の拡大を推進します。多様な交流の拡大を図るためには、県内はもとより、遠隔地とも短時間で円滑に行き交える広域的なネットワーク環境の整備が不可欠です。国内各地や世界の国・地域に短時間でアクセスできる「富士山静岡空港」は、『富国有徳の「美しい“ふじのくに”」づくり』になくてはならない交流基盤です。
開港当初に何度か利用したことがありましたが、その時に比べて空港内の施設だけでも楽しめる工夫がありました。
静岡県の魅力を県外や外国人観光客に知ってもらう玄関口としてまずはコロナ禍前の賑わいを取り戻してもらいたいです。
また、その一助となる仕事を調査していきます。
3.遠州灘海浜公園 篠原地区(浜松市)
遠州灘海浜公園の計画は、天竜川河口から舞阪町に至る延長15㎞、面積670万㎡に及ぶ広大な公園。
視察した篠原地区は、浜松市沿岸部に位置し、海岸沿いの松林や中田島砂丘等、浜松市を代表する景観を有する広大な総合公園であり、球技場や水泳場(ToBiO)等のスポーツ施設や、海岸防災林と一体となった海辺の環境に親しむレクリエーション活動の拠点として公園整備が進められてきた。
東日本大震災を契機として、浜松市沿岸域では防潮堤の整備が進むなど、当公園をとりまく状況が大きく変化したことから、平成 28 年5月 30 日に遠州灘海浜公園基本構想を策定。
本構想では、篠原地区を「防災・スポーツエリア」と位置付けし、スポーツ施設のバランスある配置による新たなスポーツ拠点づくりなどを公園整備の基本方針とした。
県内では類をみない大規模な公園計画。実現した暁には県が誇る施設の一つとなる。この成功に習い、静岡県全域で防災機能を備えた広域公園の整備を実現したい。
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全都道府県議会議長会新任議員研修会
2023年8月8日
場所:砂防会館(東京都千代田区)
新任議員研修会が開催され、約430名の都道府県議会議員等が参加しました。
この研修会では、新たに議員を中心として、地方議会の基礎的な制度と運営について学ぶとともに、地方行財政を取り巻く諸課題など議員の職務遂行に必要な共通知識を深めるために開催したものであり、3名の講師から以下の講演を聴取しました。
講演内容:
(1)議会運営の基本
(2)地方議会をめぐる現状と課題について
(3)地方行政財政について
議員として経験が無いに等しい私としては若干難しくはありましたが、大変有意義な研修でした。
しっかりと気を引き締めて基本的なルールをしっかりと守るところから一歩一歩始めていきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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函南町町制施行60周年記念式典・記念講演会
2023年7月29日(土)
【函南町町制施行60周年記念式典・記念講演会】
函南町町制施行60周年記念式典に来賓としてお招きいただきました。
この度、函南町が60周年の節目を迎えられたことを心からお喜び申し上げます。
函南村から函南町へ変わった昭和38年当時の人口は、15,328人。60年間で町が発展し、令和5年3月31日時点では36,882人となっております。これまで当町では、大きな自然災害などに悩まされることもありました。しかし先人達のたゆまない努力に支えられてここまで発展してまいりました。同様に、私たちも先人達が積み上げてこられたものを更に発展させ、子どもたちに引き継がなければなりません。60年の間、人と自然が調和する町として、地域特性を活かした産業の振興、福祉や教育機関の整備、地域資源の適切な保全管理のための推進活動などの町政施策に尽力されてきた仁科町長をはじめ、歴代の町長、議会並びに町民の皆様に心から敬意を表します。
函南町は、静岡県東部、伊豆半島の玄関口に位置し、丹那トンネル西側のJR函南駅は、東京駅から100km圏の距離にあります。豊かな自然と地域に密着した商業・酪農・観光施設が共存しており、県内外の多くの来訪者や地元の方々に愛されている町です。
今日、地方行政を取り巻く情勢は、少子高齢化及び人口減少の進行、将来を担う若者の政治離れなど多くの問題を抱えておりますが、函南町におかれましては、総力を結集され、ますます飛躍されますことを期待いたしております。
私としましても「豊かな自然と町民の安全」「働く環境」「子供の笑顔」「高齢者の生きがい」を守ることを目標としております。
そのために、函南町と静岡県との「橋渡し役」となり、災害に強く、より生活しやすい環境を整え函南町で暮らす若い世代を増やすこと、そして生涯を函南町で暮らせるよう介護や地域医療体制の充実等に積極的に取り組むことにより、老若男女問わず誰もが安心して活き活きと暮らせる函南町を目指してまいりたいと考えております。
今後においても、町民の皆様の信頼と絆をより大切にすることを信念に、全力を挙げて各般の施策に取り組んでまいりますことをお誓い申し上げるとともに、町政発展のため町民の皆様の御理解・御協力をお願い申し上げます。
函南町の今後ますますのご発展と皆様の御健勝・ご活躍を心からお祈り致します。
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防衛省 航空自衛隊 小松基地
令和5年7月18日(火)
【防衛省 航空自衛隊 小松基地】
航空自衛隊には、北部、中部、西部、西南の4個航空方面隊があり、この4個方面隊で日本の防空を担任している。
小松基地が位置する中部航空方面隊は、本州の中央にあたる南東北・関東・中部・近畿地方の防空を主任務とし、埼玉県の入間基地に司令部がある。
小松基地は、日本の中部地域の防空任務を担任している中部航空方面隊の隷下部隊である第6航空団が所在する日本海側唯一の戦闘機部隊である。
小松基地と日本海を隔てた諸外国との位置は近く、航空機では約1時間の距離にあり、我が国の防衛にとって小松基地の果たす役割の大きい。
小松基地は対領空侵犯措置の任務を与えられ、主に日本海正面における国籍不明機の警戒に当たっている。
令和5年7月19日(水)
【海上自衛隊 舞鶴地方隊 舞鶴地方総監部】
島国である我が国においては、脅威は常に海を経由してくる。
また、資源に乏しい我が国は国民の生活基盤となるほとんどを海外に依存しており、その9割以上が海上輸送によって運ばれている。これらのことは、我が国の平和、安定のために海上警備が非常に重要であることを物語っている。
海上自衛隊には、自衛艦隊のほかに、北から大湊、横須賀、舞鶴、呉、佐世保の5つの地方隊がある。
この地方隊は、沿岸の防衛・警備、自衛艦隊の支援、海上自衛隊の人的・物的基礎を担っている。今回視察を行った舞鶴地方隊は、本州の日本海側のほとんどの海域の防衛警備に当たっているほか、自衛艦隊の支援及び管内の災害派遣等を担当している部隊である。
舞鶴湾は湾口が狭く、三方を山に囲まれ、湾内の水深が深いなど、軍港として地形的に恵まれている。
舞鶴地方隊は、ロシア、朝鮮半島に対する防衛力強化を図るために、1901年10月に設置された舞鶴鎮守府(初代司令長官は東郷平八郎)の伝統を受け継いできており、旧海軍とのつながりが強い。
舞鶴地方隊の任務は、警備区内の防衛・警備・災害対応、爆発性危険物の処理、警備区内所在部隊に対する支援であり、海上保安庁と協力体制を取っている。警備担当区域は秋田県から島根県に至る日本海側一帯であり、その区域の国防上の要として重要な機能を果たすとともに、艦艇や航空部隊が円滑に行動できるよう、補給、修理などの後方支援業務も行っている。
舞鶴地方隊の体制は、総監部の下に第44掃海隊(掃海艇2隻)舞鶴警備隊(ミサイル艇2隻、多用途支援艦1隻、水中処分母船1隻、新潟基地分遣隊)、舞鶴教育隊、舞鶴弾薬整備補給所、舞鶴造修補給所、舞鶴基地業務隊、舞鶴衛生隊、舞鶴音楽隊がある。他に、自衛艦隊所属の護衛艦隊(護衛艦7隻(うちイージス艦2隻)、補給艦1隻)、航空集団(哨戒ヘリコプター1機)も舞鶴基地に配備されている。
平成29年、舞鶴市と舞鶴地方隊が相互協定を締結、「自衛隊と共存するまち」づくりを行っている。
舞鶴市は、自衛官の募集、退職自衛官の再就職支援、緊急登庁時における留守家族支援に取り組み、舞鶴地方隊は、まいずる海自カレーのご当地グルメとしての発信、舞鶴フィルムコミッション連絡協議会への協力、移住・定住促進事業への協力を行っている。
令和5年7月20日(木)
【防衛省 陸上自衛隊 宇治駐屯地】
中部方面隊各部隊の活動を補給整備面から支える関西補給処が配置されている。
普段から輸送のために大型車両が出入りし、災害派遣時等にはヘリコプター等の離発着も想定している。
具体的な任務としては、中部方面区内の需品、火器、弾薬、車両、化学器材、施設器材、通信器材及び衛生器材の調達、保管、補給、整備、並びにこれらに関する調査研究や補給統制本部長の指示に基づく、補給統制本部統制品目の調達、海上・航空自衛隊に対する、車両・施設器材の保安検査及び一部の補給整備業務支援を行なっている。
議員とならなければ見ることも聞くこともできない航空自衛隊、海上自衛隊、陸上自衛隊それぞれの現状を知ることができました。一番印象的だったのは、どの基地でも施設や用具等が相当に古く、それらをとても大切に使い続けていたことです。その姿勢は見習うべきだと痛感しましたが、災害時や外敵の侵入から基地の防衛時に耐えることができない施設だというのが重大な問題。有事の際、最重要拠点となる施設であり、そこで活動する自衛隊員の待遇改善等を県民、国民に対して理解を促していく必要があると感じました。
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6月定例会最終日
7月12日
09:50 役員会議①
10:10 議員総会①
10:30 本会議①
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23:00 川勝知事に対する不信任決議案提出
25:30 閉会
この日、自民会派は川勝知事に対して静岡県では50年ぶりとなる不信任決議案を提出しました。
不信任決議案は全議員の2/3以上の出席と、出席議員の3/4以上の賛成が必要ですが、採決の結果、賛成50人(自民改革会議・公明党・無所属全員)、反対18人(ふじのくに県民クラブ全員)で否決となりました。
議員として初めての定例会。最終日は予定が大きく変更となり、未曾有の事態に恥ずかしながら右往左往していましたが、同志の議員の皆さまに支えられ、何とか最後まで公務を果たすことができました。
閉会時間には既に終電も無くなり、翌朝予定していた政務に間に合うように休憩の途中で予約したビジネスホテルの滞在時間はわずか3時間でしたが、公人として言動の重みを実感できる大変貴重な経験ができました。